高松市番町にてビル外装改修工事-コンクリート表面復元工法

2021年4月から5月にかけて、香川県高松市番町にてビル外装改修工事を施工させていただきました。

ビルオーナー様からのご用命で、内容は

・屋根コロニアル部の塗装

・箱樋の板金工事、排水パイプの支持金物を鉄からステンレスへ交換。

・バルコニー部のウレタン塗膜防水工事 X-1、X-2工法と2種類の防水。

・コンクリート打ち放し部位は、コンクリート表面復元工法。

・浮き部や破損部のタイル工事

・下地改修工事 樹脂注入や爆裂処理等のリフリート工事、クラック修繕等

・排水パイプ塗装

・外壁の塗装 砂骨ローラーを用いて厚付塗装

・陶磁器タイル面のシーリング工事

・塗装面のシーリング工事

・足場仮設工事

という内容になります。

県内では街場の工事となり、隣接する企業様建屋、立派なRC造の建屋が隣接し、ビル目の前は一方通行の道路がございます。

足場仮設を行うにも、隣接する敷地を貸していただく許可が必要で、オーナー様の多大なるご尽力のおかげで、すべの許可をいただけました。

高松市や警察、消防等の許可も必要であり、弊社専務が対応してくれました。

弊社パートナーの足場担当者は、『安全第一』で丁寧な足場を仮設してくれ、私ども作業員が安心して作業が行えました。

高松市番町ビル屋根足場
高松市番町ビル屋根足場
高松市番町ビル足場
高松市番町ビル足場
高松市番町ビル足場

隣接する企業様敷地上部には、落下防止対策も行いました。

高松市番町ビル足場落下防止対策

まずは高圧洗浄を行いました。

ご近隣様へ汚れ水等が飛散しないようブルーシートを貼ります。

高圧洗浄 飛散防止のブルーシート

洗浄前の様子

既存コンクリートは汚れ付着物が著しい状態でした。

コンクリート部 洗浄前
コンクリート部 洗浄前
コンクリート洗浄前

屋根コロニアルや庇上部、バルコニー床面等は、苔や付着物が著しい状態です。

屋根コロニアル 施工前
庇上部 施工前

最上部に取り付けている箱樋の中は、苔の塊がございました。

箱樋施工前

入念な洗浄後

屋根洗浄後
コンクリート洗浄後 素地調整前
バルコニー等洗浄後

ここからは全体的に各所の下地改修工事を行っていきます。

コンクリートの爆裂部位、ジャンカが多い部分の素地調整、砂が多く表面が貧弱な部位の補修、セパレートの跡の補修、クラック補修、欠損部の補修等リフリート工事を行います。

コンクリートの爆裂とは

建築物が古くなってくるとコンクリートの壁面にもクラック(ひび割れ)が発生します。発生したクラック(ひび割れ)には、雨水や空気が侵入しやすくなり、そのためコンクリート内部の鉄筋が錆びてきます。錆始めた鉄筋は次第に体積を膨張させます。この鉄筋の体積増加によってコンクリートは内部から破裂します。この現象を爆裂と呼び、破裂した部分をコンクリートの爆裂といいます。

ジャンカとは

ジャンカは、コンクリートを打設するときの材料の分離、締固め不足、型枠下端からのセメントペーストの漏れなどによって生じることになります。ジャンカが生じやすいのは、設備の埋込み金物や配管などの下部や窓などの開口部下部、階高の高い柱・壁脚部、薄い壁、SRC造の梁鉄骨フランジ下端、SRC造の梁下中央にある壁、壁付きの階段などコンクリートが打込みにくい場所に多くみられます。コンクリートの落下高さが4mを超えると、コンクリートの分離によりジャンカが発生しやすくなりますが、3m程度でもジャンカの発生が認められることもあり注意が必要です。

雨水浸入による塗膜の剥がれ
広範囲のジャンカ
爆裂
爆裂
爆裂
取り合い部のクラックや爆裂
取り合い部の爆裂やクラック
爆裂や欠損
施工前

既存で塗装していて、剥がれが生じてきている塗膜は剥がし下地調整。

爆裂部の鉄筋は磨きをし、防錆処理後に下地調整。

欠損部は新たに下地を造る。

取り合い部の爆裂等は撤去し、新たに下地を造る。

クラックは一部樹脂注入、必要部位はエポキシ材にてクラック補修を行いました。

何層も素地調整を行いました
素地調整
塗膜を剥がし素地調整
爆裂部を撤去し素地調整
爆裂部を撤去し素地調整
浮いている塗膜の除去、爆裂部の処理後に素地調整
爆裂部の下地処理

下地改修工事が終わり、さてここからどうなっていくか?

こちらも施工前

施工前
施工前

この部分の施工後

コンクリート表面復元工法
コンクリート表面復元工法

工程が多いコンクリート表面復元工法となり、施工する『人』によって仕上りも耐久性も変わります。また、センスも必要とする工法です。

立地条件としては、 狭小部 が多い為大変で難易度の高い作業内容でした。

コンクリート表面復元工法施工中
コンクリート表面復元工法
コンクリート表面復元工法
コンクリート表面復元工法

バルコニー内手摺壁面は、先行でシーリング工事も行い鎖骨ローラーを用いて厚付け塗装を行いました。

防水形塗料を選定致しました。

手摺壁塗装中
手摺壁塗装施工中

下地改修跡を出さないように塗装する。

これも技術のひとつです。また、厚付け施工することにより素材の保護を目的としています。ただ美観だけの塗装をすることは、今回の目的ではございません。

手摺壁の施工後 6工程の塗装仕様です。

手摺壁塗装後
手摺壁塗装後

屋根塗装はどうでしょう。

工程は5工程で行いました。

・1回目浸透形の下塗り材を塗布

・2回目半増膜タイプの下塗り材を塗布

・3回目上塗り材塗布

・4回目上塗り材塗布

・5回目上塗り材を塗布

という工程です。何度も行える工事ではない為、弊社スタンダード仕様が4回塗りりですが、今回は5工程と多く施工致しました。

これも20年先の未来を考えての施工内容です。

高松市番町ビル 屋根塗装後5工程
高松市番町ビル 屋根塗装後5工程
高松市番町ビル 屋根塗装後5工程
高松市番町ビル 屋根塗装後5工程

陶磁器タイル面は著しい浮き、割れ、破損部位の貼り替えを行いました。

勿論、足場仮設の際の壁つなぎ部位もです。

タイル貼り替え
タイル貼り替え
タイル貼り替え
タイル貼り替え
タイル貼り替え
タイル貼り替え

破損していた排水パイプの修繕、支持金物な鉄製からステンレスへ交換して塗装

排水パイプ 支持金物を鉄製からステンレスへ交換して塗装
排水パイプ 支持金物を鉄製からステンレスへ交換して塗装
排水パイプ 支持金物を鉄製からステンレスへ交換して塗装

庇上部及びバルコニー床面と立ち上がりは、ウレタン塗膜防水X-1・X-2仕様で施工致しました。

施工後

バルコニー防水 ウレタン塗膜防水X-1

施工前

防水施工前

施工後

バルコニー防水 ウレタン塗膜防水X-1
庇防水 ウレタン塗膜防水X-2
改修ドレン及び ストレーナー取り付け

シーリングの打ち替え後

新規シーリング工事
新規シーリング工事
新規シーリング工事

各所施工完了です。

各所施工完了
新規箱樋取り付け カバー工法で行いました。
各所施工完了
各所施工完了
各所施工完了
各所施工完了
各所施工完了
各所施工完了
各所施工完了

破れていた網戸は弊社専務が張替ました。専務はなんでもできます。

網戸張替
足場解体後 施工完了

施工前はこちら

施工前

施工後 コンクリート表面復元工法

足場解体後 施工完了

施工前

施工前

施工後

各所施工完了
各所施工完了

ビルオーナー様の多大なるご尽力のおかげで、この度の工事が無事に完工できたと申しましても、過言ではござません。

本当にお世話になりました。

この度は弊社へご用命くださり誠にありがとうございました。

心より深く感謝し、心より厚く御礼申し上げます。

香川県内で、コンクリート表面復元工法・コンクリート表面再生にご興味がございましたら、是非有限会社川田建装へご相談くださいませ。

代表の川田を筆頭に最大限努力し、お客様のご要望にお応えいたします。